2018年7月14日土曜日

ギャラリーツアーレポート/20180713/ゲリラ編

はい、突然始まりましたギャラリーツアーレポート(略してG.T.R)。
今回は、ゲリラ編と題しまして、単独のハードな行程でお送りします!

20180713
0720 梅雨明け宣言後、連日の猛暑。いつものようにスーツ着て、首に汗止めの手ぬぐい巻いて、いざ出勤。
0730 会社に行くと思いきや、いきなりギャラリーに到着。ここは「ストリートギャラリー」。JR住吉駅から山側の坂道沿いにある、ショーウィンドーがそのまま展示スペースという、ユニークなギャラリーです。ショーウィンドー脇には芳名帳がぶら下げられていて、台風の時などはまれに吹き飛ばされてたり。要は通勤途中にあるので、ギャラリーをほぼ毎日眺めていくわけ。で、気に入ったら芳名帳にサインして。現在の展示は、奈良田晃治展「火のかたち」。ロール紙を切らずに、ショーウィンドーの高さいっぱいくらいで火を描いてあるんですが、青白い色調と炎のタッチが好きで毎日見ています。何で描いてあるのか、パステルだろうか…。紙の下のところをタッカーで壁面に止めてあるのだけれども、最初ちょうどの長さだったのが、徐々に紙が重みで伸びてきて今はだいぶたわんでいる。たわみに気づいた時はあれ?と思ったけど、この頃はなじんでたわみも気に入ってきた。で、ついでに脇においてあるチラシやハガキをチェック。すると、昨日はなかったハガキ発見。「Space31」の「杉本 晋一 展 いろ を さがし ながら」。2メートル以上ある大画面に鉛筆か何かで地図のような絵を描く人の写真。描きかけの絵はほぼモノクロ。しかし気になるのは描いている人の髪型。なんかおかしい。しっぽみたいに後ろだけ伸ばしてる。なんか気になる。見たい。「Space31」夜7時までやってる。行ったことないけど阪神御影駅の近くだったら会社帰りに行けるかも。そういえば横尾忠則現代美術館って金曜日は夜8時まで空いてへんかったっけ。ついでに行けるかな?ムリか?いや、こういう時は感覚に従うべき!・・・と以上のようなことを30秒程度自問自答、急遽、独りギャラリーツアー決定!!!
1305 会社の事務所で「今日はボク定時で帰りますからね~みんなも残業せんと帰りよ~」とさりげなく前振り。仕事熱心な事務員さん達を牽制。
1800 終業のチャイム、と同時に電話が鳴る。本社の部長からまさかの電話。
1810 内心は帰ることしか考えてないけど、丁重に話を伺って(たぶん話に興味ないことバレバレ)早々に電話を置く。よしよし、帰るで~。と思いきや、事務所の出口で部下がトイレが詰まったと困り顔。お、君らシュポシュポ得意やろっ、と別の同僚に無理やり振って、そそくさと離脱。
1830 阪神御影駅に着!蒸し暑い。なにせ初めてなもんで、「Space31」のハガキを左手に、右手で汗を拭き拭き、ウロウロ。焼き鳥屋の横、焼き鳥屋、焼き鳥屋…なんとかギャラリーの看板発見。マンションの一室みたいなとこ。一階とか、めっちゃ生活の匂い。
1840 3階まで階段上り「Space31」に到着!ドアは開いている。恐る恐る、失礼しまぁす。と入ると中でカフェ的に?何人かの人が歓談中の気配。展示の部屋を覗くと、あのしっぽの人がいきなり登場。「あっ、すんません、今インスタ上げてるとこで」と別の部屋に行ってしまう。気にせずに絵を拝見。絵はかなり大きいのから小さいのまであるが、いずれも着色されていた。女の子の人物像が入ってたり、予想よりかなりイラストチックか?いやいや、先入観は置いといて、じっくり眺めてみよう…程なく作家の杉本さん本人が戻ってこられて、親切にも色々話をしてくださった。「動き」を表現したいとのこと、上下左右どの向きでも見られる絵ということで、カンタンなんでと言って、わざわざタタミ一枚くらいの大きい作品を外して、グルんとかけ直してくださったり。来年9月にはBBプラザでの展覧会が予定されているとのこと。結局、絵の前は立体作品を作られていたこととか、別室の最新の白黒作品も解説していただけた。そこで展示されてたハガキ大の作品は、阪急電車の中で描かれたそう。気づいたら7時を10分程オーバー、30分程度見せて頂いたことになる。杉本さん有難うございました。
1920 阪神電車岩屋駅に到着。だいぶ薄暗くなってきた。もしかして美術館の入館受付って7時半までかもと気づき、アセる。ここから結構上り坂やんなあ。ギリギリかなあ。
1929 滑り込みセーフ。汗をダラダラ流しつつ、横尾忠則現代美術館の玄関を入る。受付の方がどうぞ2階へと案内してくれる。えっ今日、無料の日?ラッキー!!ロッカーに荷物を入れている間に、閉館30分前のアナウンスが流れる。観客は少ない。3名程度か。完全マイペースで鑑賞。2階は時系列での自画像展示。古い制作年の作品では、へーこんなん描いてはったんや。というのもありつつ、特に最近の作品中心にじっくり見る。あと15分。3階はほかの美術家を描いた作品。なんとなくこちらは目を惹かれず、10分程度みてもういいかと。
1955 はい、もうすっかり夜です。いつもだったらまだまだ残業してる時間帯ですが、今日はギャラリーと美術舘のハシゴが成功して大満足です。挑戦した甲斐がありました。

意外と長文になってしまいました、G.T.R.。ここまで読んでくださった方、有難うございます。皆さんも仕事帰りにギャラリーや美術舘に行ってみてはいかが?意外と楽しいかもしれませんよ~。

★今回の行先
 □ストリートギャラリー http://street-gallery.net/top/
 □横尾忠則現代美術館 http://www.ytmoca.jp/outline/outline.html



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