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2018年9月1日土曜日

断章『器としての身体―土方巽・暗黒舞踏技法へのアプローチ』「寸法の歩行」

「寸法の歩行」

イ 寸法になって歩行する
ロ 天界と地界の間を歩くのではなく移行する
ハ ガラスの目玉 額に一つ目をつける
ニ 見る速度より 映る速度の方が迅い
ホ 足裏にカミソリの刃
へ 頭上に水盤
ト 蜘蛛の糸で関節が吊られている
チ 歩きたいという願いが先行して 形が後から追いすがる
リ 歩みの痕跡が前方にも後方にも吊り下がっている
ハ ガラスの目玉 額に一つ目をつける
ホ 足裏にカミソリの刃
へ 頭上に水盤
ヌ 奥歯の森 からだの空洞に糸
ル 既に眼は見ることを止め 足は歩むことを止めるだろう
  そこに在ることが歩む眼 歩む足となるだろう
オ 歩みが途切れ途切れの不連続を要請し 空間の拡がりを促す
イ 寸法になって歩行する

□『器としての身体―土方巽・暗黒舞踏技法へのアプローチ』三上 賀代(著)

・・・
暗黒舞踏(BUTOH)を築き上げた土方巽。
その身体技法のなかでも重要な歩行を規定した舞踏譜の一つが「寸法の歩行」です。
「舞踏譜」。土方巽は舞踏の振付を言葉によっておこなった。
舞踏を踊るということは計り知れないほど切実な行為であるということは、土方のつぎのことばからも伺えます。
「舞踏とは命がけで突っ立つ死体」
・・・

2018年8月19日日曜日

断章『アート・スピリット』その2

芸術とは、個々の人間が一人ずつ、自分のよって立つ根拠を世界に分け与えることである。与えたいと思う人間、与えることを喜びとする人間は、与えるという行為に喜びを見出す。与える人々はとても強い。

□『アート・スピリット』ロバート・ヘンライ(著)野中邦子(翻訳)

2018年8月11日土曜日

断章『アート・スピリット』

いま現在、自分自身でいなさい。
明日まで待つことはない。
いまこのときに自分の主人でいられる人間が、
明日も自分自身の主人でいられるのだ。
人は全体の一部として存在するのではない。
われわれはそれが真実だと知っている。
芸術家は、芸術家であろうと決意したとき、
そのスタート地点からすでに一人の巨匠である。
巨匠とは、自分がもっているものを活用する人びとである。

□『アート・スピリット』ロバート・ヘンライ(著)野中邦子(翻訳)

2018年8月4日土曜日

断章『観光 日本霊地巡礼』

ようするに「メチエ」とは、自然にあるマチエールを素材にして、その中から精妙なかたちや動きの線をとりだしてくるプラクティカルな技術や芸のことをさしている。それは自然の力、自然の動きと直接に触れ合わなければならないから、へたな観念だとか融通の利かない志向なんかにしばられていると、とんだ火傷をしてしまう。それに「メチエ」の人たちは、現実にある裸の力を終始その手でいじりまわしている肉体派でもあるから、けっして神秘主義のイリュージョンやペダントリーに走ることもない。

□『観光 日本霊地巡礼』 中沢新一 細野晴臣(著)

2018年8月2日木曜日

断章『類推の山』

で、あなたは、いったい何を探しもとめているのか?

□『類推の山』ルネ・ドーマル(著)巌谷 国士(翻訳)